スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−83−第3部SGH実施報告第3章 講演会第8回グローバル講演会(中部大学生命健康科学部講師 松村亜矢子氏)1.概要 令和元年9月30日(月)に中部大学生命健康科学部講師の松村亜矢子氏をお招きし、「可能性への挑戦 オリンピックからセカンドキャリアへ」と題して、第8回グローバル講演会を開催した。 松村氏は本校の卒業生であり、また本校初のオリンピック出場選手となり北京オリンピックにおいてシンクロナイズドスイミング団体5位入賞を果たした。そこでオリンピック出場までに乗り越え得たもの、オリンピアンとして自分ができることは何かについて全校生徒に向けて語っていただくことで、本校生徒が日常の行動をどのようにするか、自分が地域社会にどう貢献するか考える一助となるのにふさわしい人物であることが講演依頼の理由であった。2.講演内容 松村氏は初めに、何事にも与えられるものに対し、自分なりの考えを持ち行動(実行)することが大切だと語った。自身が中学1年生の時日本代表選手になるという目的を持ち、そのための具体的な目標を立てることによって高校3年生で日本Jr代表選手に選出されたことから、本校生徒にも5年後10年後こうありたいと願い、それを完成させるために行動に移してほしいと語りかけた。 日本代表選手になってからの厳しい環境下での練習の話からは、少しの可能性であっても挑戦する気持ちを持つことが大切と教えてくれた。大学4年間のスランプ期で得たものは、「人との出会いは大切であること・一度立てた目標をあきらめず進むことである」と、補欠から選手へ抜てきされた時の話を例にわかりやすく話してくれた。 現在中部大学生命健康科学部の講師として教鞭をとる傍ら、春日井市の広報大使も務める松村氏は、オリンピアン(元オリンピック選手)として自身が実践している社会貢献について語った。そして持続可能な世界を実現するためのSDGsの17のゴールを知っているかと生徒に尋ねるとともに、一人一人が社会に貢献することを考えて進んでほしい。また、オリンピックのようにどんなレガシー(遺産)を残すか考えて後悔のない人生を送ってほしいと語りかけ話を結んだ。3.生徒の感想・どんな行動にも意味を考えること。目的・目標を持ち、 それにみあうことをしていきたいと思った。・何事に対しても一度立てた目標は最後まであきらめな い気持ちを持つことを心掛けたい。・少しの可能性でも挑戦することが大切であることが分 かった。

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