スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−82−第3部SGH実施報告 ウ 今後、扱って欲しい内容は何か ・実体験がある外部講師をもっと招いて欲しい。 ・世界でおきている紛争について。 ・地球温暖化などの環境問題。生態系や生物保全について。 ・オーストラリアでおきている火災。 ・海外の文化について。 ・人種差別について。 ・ユニセフなど国連の活動について。 ・国際経済について。 ・海外では日本はどのように見られているか。 ・日韓関係や北朝鮮との関係について。 ・イランとアメリカの関係について。 ・フェアトレードの仕組みについて。 ・SDGsについて。 ・スポーツを題材に国際的な視野につなげる(ラグビー、NBAなど)。 エ 国際的な視野を広げるために、高校生として何に取り組むべきだと思うか ・英語力をつけること。 ・世界について学び、文化や宗教について理解すること。 ・自分は関係ないと思うのではなく、行動をとること。 ・フェアトレード商品を買う。 ・ニュースなどで積極的に情報を集めること ・ボランティアへの参加。 ・留学生と積極的に接する。 ・コミュニケーション力を上げること。 ・実際に海外に行ってみること。5 実践の評価と展望 この研究開発報告書の第1章「実践の評価」の項目のデータは、第1学年進学・特進コースのグローバルコンピテンシーの自己評価が、国際・啓明コースより延びが低いことを示している。しかし、第2学年では沖縄修学旅行の事前学習を行い、実際に沖縄を訪問してフィールドワークなど様々な学びを通してコンピテンシーが伸びていることも明らかである。 かつて52期生を担当した際に、沖縄研修を通して生徒のグローバルコンピテンシーがどの程度変化するのか、進学・特進コースのみ独自のデータ収集を行ったことがある(※本報告書第3年次を参照)。それによると、ほぼ全ての項目での伸びが確認された。やはり実践を通した学びは、学習者にとって大きな意識高揚につながっている。上記4の生徒アンケートでも、机上の学びだけでなく実体験やフィールドワークがあれば、生徒は学びの実感が持てることを示す意見が多く見られた。 第1学年進学・特進コースのグローバル課題研究は、現状のところ目覚ましいコンピテンシーの向上を示してはいないが、取り組みを継続し、学校独自のカリキュラムとして定着させることが出来れば、より効果は上がると思われる。 今年度で本校SGHの指定5年間は終了するが、次年度以降のカリキュラムへの継続・発展を考える時期である。限られた時間と予算の中で、いかに効果を発揮するかということは、特に実践時間が限られる進学・特進コースであるだけに熟慮が必要である。多くの社会部面で国際化が進む今日の日本において、本校生徒が将来のグローバル人材として活躍するためにも、高校生として身につけておくべき素養とは何か、今一度確認したいと考える。
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