スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−78−第3部SGH実施報告4 気づいたこと、今後こうしたいと思ったことなど 廃棄食料の再利用に焦点を置くことで、現在の日本の課題や海外の課題について知ることが出来ました。フィールドワークに行くことで、自分たちが考えた案をより現実味があるものへと変えることが出来たのと同時に、実際に行動することはとても難しいことを学びました。今後、まずは私たちが考えたアクションプランを行動に移したいと思います。そして今回の研究を通して学んだこと活かし、よりリサイクルしやすい世の中を追及していきたいと思います。5 評価 上記のように、政策提言を行う前と後では、コミュニケーション能力や情報活用力や問題解決能力など、ほとんどすべての項目で向上が見られた。特に、創造力(問題解決能力)において政策提言作成過程で、2年間研究を続けてきた課題の解決方法を深くまで考察した結果、具体的なアクションプランが立案でき、問題解決能力の向上に繋がった。また、批判的、論理的思考力に関しては、SGH科目における3年間のロジカルシンキングやクリティカルライティングによって、論理的思考力や多面的思考力の向上が見られ、政策提言を考える際に、その授業で学んだ手法を取り入れた結果、このような上昇が見られた。 国際理解教育に始まり、2年間のグループ研究で自ら考えた課題に積極的に臨み、その問題点や情報収集、先行研究の内容の精査や自分たちで考える解決方法などの活動を通して、様々な能力が向上した。普段の授業ではなかなか身につかないような力を、課題研究を通して身につけられたのは大変有意義なことであり、社会で問題となっている課題に今後取り組んだり、解答のない問題に積極果敢に取り組んだりする姿勢が身についたことは、社会貢献という観点から見ても大切なことだと感じた。「総合的な探究の時間」において、今後このような能力や姿勢が高校生に身に付き、現代社会における様々な課題が少しでも解決へ導かれることを期待したい。

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