スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−74−第3部SGH実施報告行くメンバーがいるため、その海外研修で実際に現地に赴き、現地の方々から直接話を聞いて、より濃い情報を得られたらいいと思っています。私たちは主に、日本からの視点で研究を進めることが多かったですが、インドネシアに実際に足を運ぶことで、インドネシアからの視点から考えた火力発電の状況と、日本に対するイメージを得るため、今回のフィールドワークで研究したことをインドネシアの方々と共有し、相互理解を深め、ともに新たな解決策を考えることに活かせたらいいと思っています。さらに、火力発電所の方々は、インドネシアのみならず、東南アジアやアメリカなどの情報も提供してくださったので、これからのSGHの国際開発の活動に活かし、3月のベトナム研修にもつなげたいと思っています。3 反省とまとめ ゼミ指導を中心に研究や論文指導を行っていた。利点としては、生徒たちが考えた意見や研究内容をダイレクトに話し合い、生徒と同じ目線に立って共に研究を進めていけることは良い点であると考える。また、生徒たちにとっても、教員から教えられて物事を進めるという典型的な授業スタイルとは異なり、自分たちで研究を進めるといったことから、積極性や責任感の向上へと繋がり、それぞれの研究に真剣に取り組む姿勢が随所に見受けられた。しかし、反省点としては、生徒が研究内容を決めることにかなりの時間を要し、さらに、その研究が単なる自由研究と同じレベルになりかねないことである。また、フィールドワークを実践する際にも、生徒の研究に沿った企業や市役所などで行わせたいが、フィールドワーク先の相手側から断られることが多々あり、昨年度のフィールドワーク先を使おうと思っても、研究内容が異なるため使うことができない現状がある。それを改善していくためには、ある程度の研究内容の絞り込みや誘導が必要である。

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