スーパーグローバルハイスクール研究報告書

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−70−第３部ＳＧＨ実施報告　（9）フィールドワーク報告書の一例　　　　　　　　　第2学年　国際コース　フィールドワーク　報告書1　研究領域：国際開発2　グループメンバー：牧野圭汰　村井健　蘆田加奈子　小宮山舞子3　研究テーマ：インドネシアの火力発電の現状と日本の発電事業の進出4　訪問先名称：JERA碧南火力発電所5　担当者：碧南火力発電所業務課総務グループ　榊原千恵さん6　対応して下さった場所：碧南火力発電所サービスビル7　質問事項に対する回答1　中部電力管内の発電割合を教えてください。2018年発電電力量（億kWh）は、下記のとおりです。水力：85 火力：1040 原子力：0　新エネルギー：１（水力：7.5% 火力：92.4% 原子力：0.0% 新エネルギー：0.1%）2　離島に電気を送るにはどのような技術を使っていますか。離島内での自力の内燃力発電（ディーゼル発電）、太陽光・風力発電や、（距離が近ければ）海底ケーブルを使用する方法があります。中部エリアの伊勢湾入り口にある「神島」では、内燃料発電で電力を供給していましたが、老朽化もあり、平成17年に本州（鳥羽市）から海底ケーブルが敷かれました。九州エリアにも離島はたくさんあり、主に内燃料発電を使用されています。3　海外と日本の間の発電効率の差はどれぐらいですか。発電方式（従来のボイラ・タービン／コンバインドサイクル）および、使用燃料（重油、天然ガス・LNG、石炭）によって異なります。日本（JERA発電所）の代表例は下記のとおりです。碧南火力（従来方式・石炭）：44.83～44.38%西名古屋火力（コンバインド方式・LNG）：62.3%世界の発電効率は、下記のとおり。（2011年までのデータ）石炭：インド27%、フランス：43%、日本：40%天然ガス（LNG含む）：34～53%、日本：47%4　火力発電所の公害対策について教えてください。　　発電所周辺への環境易経を抑えるため、様々な対策を講じています。　①　大気を汚さない　　　窒素酸化物（NOx）：ボイラー－内二段燃焼等で抑制、排煙脱硝装置で分解　　　硫黄酸化物（SOX）：排煙脱硝装置で除去　　　ばいじん：電気集塵装置で捕集　②　海を汚さない　　　機器洗浄水、生活排水：総合排水処理装置で浄化　　　温排水（蒸気を水に戻すときに使用した海水）：深層取水、表層放水　③　周辺環境との調和騒音、振動、産業廃棄物、景観：低騒音・低振動機器採用、消音装置、廃棄物有効活用、煙突・本館デザイン5　この発電所で一日の発電に使う石炭の量はどれぐらいですか。　　中部電力管内の発電割合を教えてください。　　1号機から5号機までフルに発電して、約3万5千トンです。6　その石炭にはどれぐらいのコストがかかりますか。　　石炭の価格は約1.3万円／t ですので、約4億5千万円になります。