スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−66−第3部SGH実施報告3 SDGs学習を終えて (生徒の感想) ・「平和・平等を目指す」には、差別をなくす、暴力による被害(虐待)を考えるなど様々な問題や見方があることがわかりました。 ・「それぞれの問題をどのように解決するか」を分けて考えることでより活動の幅が広がり、その問題を解決する策が見つけやすくなった。 ・7か条を制定したことにより、自分たちのやるべきことがわかった。 ・支援の仕方はいろいろあるのだと思った。 ・大きな問題でも、解決策やその手がかり身近にあるのだと思った。 ・一つ一つのの問題は大きくて一人ではできない事が多いし、すぐに前に進めるような問題はないが、協力できそうなことはたくさんあるので、自分のできることを見つけてやっていこうと思う。 ・グループで協力すれば、他人の意見を参考にして新たなアイディアを生み出したい。  ・自分がどうやって社会に貢献したいか、考えていく必要があると思った。4 本年度の反省と今後の展望 (1)反省・校外学習に関しては、自分たちが設定したテーマに沿った内容の情報が必ずしも十分に手に入れることができない。情報が得られた生徒もそうでなかった生徒(テーマの内容にかなり左右される)も、直接的にテーマと繋がらなくても、間接的な繋がりからテーマの内容がより深みを増すことがあるので、事前指導でそのことをもう少し伝えておくべきであった。・ポスターセッションに関しては、コース間によってかなり準備期間に偏りがあったが、その中で生徒たちはよく頑張って作成した。ポスターの内容については、もう少し文字を減らし、視覚に訴えるようなデータや写真を多く使うことを覚えなければならないと感じた。ポスターセッションの指導時間がもう少しあるといい。・SDGsの学習内容に関しては、生徒が17のゴールをおおむね理解することができた。この中から、自らのテーマに当てはまる複数のゴールを見つけていくことができた。 (2)今後の展望・A、BカリキュラムからのCカリキュラムの流れは繋がりよくできているものの、テーマ設定をする時間が足りないように感じる。厳密に言えば、テーマ設定の前の知識や関心を高めていく過程にもう少し時間をかけて、生徒が知識を蓄えてからテーマを絞り込めるようにすることが望ましい。・Cカリキュラムと、この後のDカリキュラムの論文作成の内容がよりつながるよう、内容を検討したい。そういった意味では、もう少し時間をかけて行っていく必要がある。

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