スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−62−第3部SGH実施報告 「環境・エネルギー」加々美康彦氏(中部大学国際関係学部)《講義の内容》・地球が温暖化の傾向にあることは明確だが、その原 因は必ずしも明確ではない。 温室効果ガス説に基づいた国際的な対策が進められ ている。・温室効果ガス排出量削減にからみ、環境問題がビジ ネスに・各国がパリ協定を順守せず、温暖化がさらに進んだ らどうなるか? この事態を見据えて行動している 人々は北極海航路整備・グリーンランドの資源採掘 に取り組んでいる。・世界には先を考えて行動する人たちがいる。君たち もフォロワーではなくリーダーになろう 「医療・福祉」専門家講義 講師:一般社団法人トレイディングケア 新美 純子氏《講義の内容》・今後日本の人口は減少していく 経済力の低下、国としての存続の危機にある。・生産年齢人口の減少に伴い各産業における人材が“枯渇”している。・外国人人材との共働のための課題は、「コミュニケーション」 「病気の理解の違い」「家族関係の違い」「文化の違い」がある。・自分は社会全体で外国人労働者を支えるための共生モデルの作製を進めている。バディ制度を導入し、外国人と地域にすむ日本人が1対1のバディ(相棒)となる。外国人自身が日本の生活を理解し、医療・福祉の現場で日本人と共働していけるように支援している。4 生徒の感想・様子・講義メモ  ・国が必要なことに合わせて、何をするか優先順位を考えなければならない。  ・教育を受けたいが働く方が優先になっている現実…考えさせられた。  ・自分たちはとても恵まれているんだと思った。  ・ただ食料や資源を与えたりするだけではダメで、その国だけで持続していけるように援助しなければならない。  ・自分たちの行いが、良くも悪くも相手国に影響を与える。  ・日本で当たり前のことは、他国では当たり前ではない。

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