スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−61−第3部SGH実施報告3 実践の詳細導入(問題認識学習) 人は「こうあるべき」と考える姿と現状とのギャップが存在するときに問題の存在を感じる。「あるべき姿」は人によって異なり、問題とは客観的・絶対的に存在するわけではなく、主観的・相対的な存在である。以上のことを、グループワークを通して生徒に気づかせる。 専門家講義の概要 専門家講義は以下の手順で実施する 1 講師による情報提供 2 グループワーク    生徒が5、6人のグループになり、講義を聴いて「わかったこと」「もっと知りたくなったこと」    をまとめる 3 質疑応答・講師による追加情報 4 関連視聴覚資料の視聴(領域によってはなし) 5 振り返り 実践の詳細  「国際開発」専門家講義  講師:JICA中部 糸山 大志氏《講義の内容》・JICAについて 日本のODAを一元的に扱う実施機関・技術協力について “魚を与えるのではなく、魚の釣り方を伝える”協力  中部地域にあってはモノづくり、上下水道、電力等のテーマに特色がある・官民連携 日本企業のビジネス展開を支援することで、途上国の課題解決に貢献・国際協力の必要性 日本と途上国の深い相互依存・日本の若者の海外志向 海外留学・海外での仕事を望む中学生は少ない  →春日丘の生徒には、世界から何を期待されているかを考えてほしい  「国際ビジネス」専門家講義 講師:大垣共立銀行 臼井 誠司氏《講義の内容》・中国、上海の概要・中国における賃金の上昇について 「中国で作り日本で売る」から「中国で作り中国で売る」 へ・中国は欧米の観光客を盛んに誘致・一人っ子である中国の高校生には、祖父母両親からの 期待が集中する・中国でのモバイル決済 乗り捨てシェア自転車、 タクシーアプリなど・日本の常識は世界の非常識 

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