スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−35−第2部SGH研究開発実践の評価(データの収集と分析)その6 外部発表Ⅰ 第23回ボランティア・スピリット・アワード全国大会 文部科学省と日本赤十字社が主催するこの取り組みは、12月21日から23日にかけて東京のアジュール竹芝で実施された。全国から中学生・高校生が集まり、地域の課題を解決するためにボランティアに取り組んだ内容を発表し、成果や開発プログラムを報告し合った。参加校は各地の予選を経て20校が選出された。本校の発表は、インターアクトクラブが行った。日頃から訪問している高齢者施設や障害者施設を利用されている方が手作りされたメモ帳やアクセサリーを預かり、それを商品としてイベントなどで販売し、売り上げを施設利用者に還元するという取り組みである。インターアクトクラブはこれを「いっぱいのありがとうカンパニー」と名付けて実践した。利用者の方に、自分達が作成したものが立派な商品となるという達成感や喜びを感じてもらえるようにという試みである。Ⅱ 中部大学ESD・SDGs研究活動発表会 7月10日(水)に中部大学不言実行館において、第10回中部大学ESD・SDGs研究活動発表会が行われた。本校国際コースの代表生徒6名が、中国で行われている食品廃棄物の再利用方法について研究し、その問題点や解決策について大学教員、大学生、高校生さらに一般参加者を前に英語でのプレゼンテーションを行った。 食品ロスの問題は世界的な問題となっており、日本でも話題になることが多い。その一例として発表生徒は中国での取り組みを題材とし、中国で実際に行われている食品廃棄物の利用方法を紹介した上で、対策の改善点を自ら考えて提示した。発表後の質問にも的確に答え、特別賞もいただいた。Ⅲ 第6回 ESD・SDGsプレゼン学習会 11月18日、本校体育館にて全コース1・2年生を対象にESDプレゼン学習会を行った。SGH指定以前からの取り組みであり、ESDの基本概念にSGHの取り組みをミックスさせて行い、学校行事としても定着した感がある。各コース第2学年の代表班がそれぞれのテーマに沿って実践した修学旅行の事前学習および、現地での調査・体験で得た問題点や改善点を、パワーポイントを用いて発表した。国際・啓明コースは英語での発表を行い、日頃の取り組みの成果がよく発揮されていた。 最後に学習会の総評として、学校法人中部大学常勤理事である中島泉先生から助言を頂いた。Ⅳ 2019年度 スーパーグローバルハイスクール全国高校生フォーラム 今年度の当該行事は12月22日に東京国際フォーラムにて開催された。参加校は、全国のSGH校、アソシエイト校120校であった。 生徒は「プラスチックゴミの廃棄」を研究テーマに設定し、作成したポスターを活用して英語でポスターセッションを行った。質疑応答も英語でしっかり対応することができた。午後からは「自然環境と生活」について英語でグループディスカッションを行った。SGHに取り組んでいる他校生徒との議論や交流は、本校生徒にとって良い刺激・経験となった。

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