スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−34−第2部SGH研究開発実践の評価(データの収集と分析)Ⅵ インドネシア研修 今年度のインドネシア研修は例年通り、夏季休暇中の8月上旬に実施された。3月に実施するベトナム研修と同様に、SGH事業の中心的な海外フィールドワークである。ベトナムと同様に事前学習を入念に行い、各自の研究テーマの設定と調べ学習を行い、現地で行うプレゼンテーションに備えた。 訪問先として、じゃかるた新聞、在インドネシア日本大使館、JICAプロジェクトサイト、南タンゲラン国立第二高等学校などである。タンゲラン校は日本語を熱心に学ぶ生徒が多く、彼らの日本語力の高さには実に感心させられる。また、訪問の際には毎回心づくしの歓迎を受け、本校としても両校の関係は今後も継続させたいと感じている。 インドネシアは人口が多く、近い将来世界有数の経済大国に成長すると言われる。また世界最大のイスラム教国でもあり、異なる宗教を信仰する人々との共生を考える上で、本校生徒にとってもこの取り組みは重要である。研修成果については、ベトナム同様に全校集会において海外研修報告を行った。その5 課外活動Ⅰ 生徒会のSGHへの取組 生徒会活動は、コースを問わず全校生徒が等しく参加する機会である。従ってSGH活動の一環として生徒会も参画しており、具体的にはボランティア清掃活動と、ペットボトルキャップの回収を行っている。ボランティア活動で特筆すべきは学校周辺の清掃活動で、SGHは「グローカル」な視点から始めるという点において、身近な環境に関心を持つことはどこかで世界とつながる契機となる。ペットボトルキャップの回収は、ポリオワクチンの購入を目的とした活動であり、決して目立つものではないが、高校生が日々の生活の中で地道に実現できる国際貢献である。Ⅱ インターアクトクラブによるSGHへの取組 本校のインターアクトクラブは20年の歴史があり、創設以来地域に根ざしたボランティアを積極的に実践してきた。近年は障害者との交流だけに留まらず、様々な社会参加をしている。 活動としては、障害者施設・高齢者施設・学童保育・児童養護施設などを訪問したり、地域のイベントでの障害者支援品の販売やダンスパフォーマンスを披露したりと、多様なボランティアやまちづくり活動を行っている。さらにフェアトレードの商品販売に参加し、春日井市に住む多くの外国人との交流会を行っている。SGHは海外に出かけなければ得られないことが多いが、足下で進む日本社会の国際化を題材に、様々な取り組みが可能である。今年度の主なインターアクトクラブ実績 風に立つライオン基金 2019年度高校生ボランティア・アワード全国大会入賞  ボランティア・スピリット・アワード2019全国大会入賞 2009ソーシャルビジネスプロジェクト全国大会出場

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