スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−25−第2部SGH研究開発実践の評価(データの収集と分析)  (2)5年間の「グローバルコンピテンシー自己評価」の総合分析    ここではこれまでの「グローバルコンピテンシー自己評価」をコース別に比較し、年度ごとに導入したSGHの諸活動が各コースの生徒にどのような自己評価をもたらしたか。また、この自己評価アンケートから、本校のSGH事業をどのように評価できるかについて分析する。   ① コース別自己評価比較 5年間の推移 グローバルコンピテンシーの6領域に「国際意識」「SGH教科の効果」を加えた8領域の平均値を算出し、年度ごと、コースごとにまとめた数値をグラフにした。本校ではSGHカリキュラムを年次進行でコースごとに導入したため、グラフの初年度はコースごとに異なっている。また初年度の数値は1年生12月のアンケートだが、2年目以降は2年生12月のアンケート数値となっている。各コースともに年度が進むにつれ、おおむね数値が上昇しており、本校のSGH事業が順調に展開されたことが分かる。対象となる生徒は年度ごとに異なるが、カリキュラムを進める教員の指導内容方法が成熟し、また生徒の研究活動の目標設定がより具体的になったことで、生徒が自分の活動を前向きに評価しやすくなったと思われる。またコースごとのSGH科目の単位数(国際コース21単位、啓明コース4単位、進学・特進コース3単位)がそれぞれのコースの自己評価の高さと比例している点も見逃せない。コース20152016201720182019国際コース3.413.583.693.863.86啓明コース3.303.153.473.64特進コース3.063.113.30進学コース3.133.213.23

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