スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−22−第2部SGH研究開発実践の評価(データの収集と分析)2 分析 (1)指定5年間の「グローバルコンピテンシー自己評価」のコース別経年変化分析 本校には進学、特進、国際、啓明の4つのコースがあり、2015年度より国際コース一年生からSGH事業として、カリキュラムを変更しSGH科目を導入している。2019年度までに全コースが「総合的な学習の時間」を「グローバル課題研究」として課題探究学習を実施している。5年間の「グローバルコンピテンシー自己評価」において、生徒の自己評価がどのように変化したか、コースごとに結果を分析する。分析は、毎年12月に行う「グローバルコンピテンシー自己評価」のコースごとの平均をデータとして使用する。なお比較するデータは2年生の12月のデータを使用するが、SGHカリキュラム導入時は1年生12月のデータを使用している。   ① 国際コース 国際コースは、平成27年度SGH事業の主幹コースとなっている。主に堅調に数値が上昇している領域は、「積極性」「批判的・論理的思考力」「コミュニケーション能力」である。逆に年度(学年)により数値の変動が大きい領域は「国際意識」「SGH教科の効果」である。「国際意識」についてはもともとの数値が高いことが、また「SGH教科の効果」については年ごとに教科担当がかわることが、その変動の原因と考えられる。 全体として堅調な右肩上がりの傾向が見られるのは、年度ごとに指導教員のスキルアップがあり、またカリキュラム内容や発表の機会が精選されて順調に活動が進んだことが原因となっていると考えられる。

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