スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−13−第1部SGH研究開発完了報告書となった。特に啓明コースは全項目において、₄月から12月に向けて高い伸長を見せている。中でもグループワークや班での発表を通して、コミュニケーション能力の伸長がめざましい。国際コースにおいては₄月段階のグローバルコンピテンシーの「国際意識」の数値が高い(平均値4.46/5点満点)ので、₄月から12月にかけてその伸長度がマイナス傾向になるが、数値自体は啓明コースと同等かそれ以上の高い数値を示している。進学・特進コースについては、すべての項目においてマイナスの数値を示した。例年₂年次の研修旅行を経て数値が上がるが、₁年次の活動がグローバルコンピテンシーの自己評価を押し上げていない。<平成30年度 第₂学年分析(図₆)> 第₂学年では全コースにおいて、また全項目においてグローバルコンピテンシーの上昇が見られる。進学・特進コースにおいても、沖縄への研修旅行の事前・事後の活動を通してのグループでの探究活動が本校の求めるコンピテンシーを伸ばしていると考えられる。啓明・国際コースではグループでの論文作成やプレゼン発表、海外研修を通して大きく数値の上昇が見られる。特に、国際コースはグループでの探究活動を通して全体の数値上昇の平均値が29ポイントとなっており、中でも「協働作業」の数値が43ポイントと大きく上昇している。啓明コースでは全体の数値上昇の平均値が19ポイントながら、「創造力(問題解決能力)」「批判的・論理的思考力」「判断力(情報活用能力)」の₃項目が高い伸びを示している。  (4)−1 教師の変化について   指定₂年目より、年度の₃学期に職員アンケートを実施した。<職員対象SGHアンケート> 以下の質問内容に対して該当する番号を回答欄にご記入ください。 回答番号: ①当てはまる    ②どちらかというと当てはまる    ③どちらともいえない        ④どちらかというと当てはまらない    ⑤当てはまらない問質問内容回答番号1SGH事業や「課題研究」で生徒がどのようなことに取り組んでいるか、「SGH通信」や教員・生徒の話から認識している。2高校生のうちから、グローバル課題等の国際情勢を学び、その解決策を考えることに意義があると考える。3高校₁年生からグローバル課題等の国際情勢を学ぶことは、キャリアガイダンスの視点から有効だと考える。4課題探究学習を通じてグループで話しあうことは、生徒のコミュニケーション能力やチームワークを育てると考える。5本校SGH事業の柱として、グローバルコンピテンシー(①課題に臨む積極性 ②協働作業力 ③創造力(問題解決能力)④論理的・批判的思考力 ⑤判断力(情報活用能力)⑥コミュニケーション能力)の資質の育成を挙げています。あなたの指導科目において、₆つの資質の中で授業に扱うことが可能だと思われるものを₂つ挙げてください。(順不同)6高校段階でグローバル人材育成のために、外部人材を活用することは有効な手段だと考える。7SGH推進事業に関わって、あなたが関係を有している外部人材(大学教官、NGO・NPO関係者、国際機関関係者、企業家 等)を、本事業に活用するためにご提案がある方はお書きください。(自由記述)8SGH事業を媒介にして、学校全体に生徒をグローバル人材に育てようとする機運が生まれてきたと感じる。9SGH事業を媒介にして本校に対する他の学校関係者や世間の注目は上がったと感じる。

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