スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−9−第1部SGH研究開発完了報告書 (5)課題研究に基づいた、国際化を進める国内大学、海外大学への進学数の増加を目指す。 申請時に「生徒各自の課題研究に基づいた、国際化を進める国内大学、及び海外大学への進学数の増加」を目標に挙げた。しかし、「課題研究に基づいた大学進学」の追跡調査は極めて困難であった。また、昨今どの大学も国際化を掲げており、国際化を進める大学であるか否かの線引きが難しい。したがって、成果報告としての「国際化を進める国内の大学」を、文部科学省に指定されている「SGU(スーパーグローバル大学)」と定義し、SGUの本校の合格状況を報告する。左表はSGH指定後の₄年間のその結果である。なお、この報告の記載時には、2020年度入試の結果がまだ出ていないため、その数値は載せていない。 また、海外の大学に関しては、SGH指定後に進学機運が生まれ、₂名の生徒が海外大学へ進学した。また、2022年度の学習指導要領改訂に伴う本校の国際コースのカリキュラムは、海外大学進学を視野に入れたカリキュラム編成とした。併せて、本校教員も海外の大学を視野に入れた進路指導の意識が生まれている。 (6)国内外の研修、大会及び社会的な活動に主体的に参加する生徒を育成する。  (指定5年間の推移)2015年度2016年度2017年度2018年度2019年度213名344名284名308名294名   SGH指定後のグローバルコンピテンシーの自己評価項目に、「国内外の研修、大会及び社会的な活動に主体的に参加」という項目を加えている。上表は指定期間の推移である。グローバル課題研究に基づいた選択型海外研修やSDGs(ESD)に基づいた地域社会のシンポジウムやボランティア活動への参加など、SGH活動とともに、生徒の主体的な活動も加わり、参加する生徒は300名前後にまで増加した。 (7)現在の海外提携校(カナダ、オーストラリア、韓国)に加え、アジア諸国(中国、インドネシア、フィリピンなど)に新たに海外提携校を作り、5年以内に「環太平洋・高校生春日井サミット」を開催する。   指定₄年目(平成30年度)に、インドネシア、ベトナム、タイ、韓国、カナダ、オーストラリアの海外₆か国₈校より海外生徒を招き、「HARUHIGAOKA SDGs GLOBAL MEETING 2018」を開催し、「SDGs」をテーマにした協働学習会と課題研究発表会を実施した。また、指定₅年目(令和元年度)も同様に「「HARUHIGAOKA SDGs GLOBAL MEETING 2019」を開催し、₅か国₆校より海外生徒が参加した。また指定₅年目は、WWL(ワールドワイドラーニング)事業において、本校は筑波大学附属坂戸高校を基幹校とするWWL連携校になった。国内からは筑波大学附属坂戸高校の生徒も参加し課題研究発表を行った。   SGH申請当時は「TPP環太平洋パートナーシップ」に世間の注目が集まっていたため、SGH活動の機運を上げるために「環太平洋・高校生春日井サミット」という名称にした。しかし、SGH指定後「TPP」が薄れ、「SDGs」が時流に乗った。そこで「課題探究学習を行う上で、SDGsの下に他校とつながりやすいこと」、また、「ESDは学園をあげた教育理念のひとつであること」をふまえ、校内の活動機運を高SGU(スーパーグローバル大学)合格者数(人)大学名2016201720182019学大都京名古屋大学学大北東学大阪大九州大学北海道大学学大葉千学大波筑東京外国語大学金沢大学豊橋技術大学学大山岡広島大学国際教養大学学大津会早稲田大学慶応義塾大学上智大学明治大学法政大学国際基督教大学芝浦工業大学立命館大学関西学院大学合計 41113514712145327211311118425411281741633114112134121134872111134871325872

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