スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−8−第1部SGH研究開発完了報告書 (3)マインドマップを活用し、論理的思考の変化を記録する「グローバルルーカス(ポートフォリオ)」を研究開発する。   生徒は、1年時の「グローバル課題研究」より「学びの記録」として「グローカルルーカス」を作成している。「グローバル課題研究」のA~Eカリキュラムにおいて、「振り返りシート」やルーズリーフに自分の考えや疑問をその都度記録してファイルする。それにより、研究テーマ決定までのプロセス、テーマ研究進行中の思考の変遷が分かり、論理的思考を促す一助となっている。 (4)英語力向上の数値目標は、研究主対象の国際コースの生徒が「CEFRのB2レベル」に100%到達する。  SGH発足当時、文部科学省から出されたCEFRのB1、B2レベルの指標は、実用英語技能検定₂級として読み替えるとされた。その後、英語₄技能 資格・検定懇談会による「資格・検定試験CEFRとの対象表」によると、CEFRのB2レベルは、実用英語検定での準₁級に相当すると発表された。本報告書では、実用英語技能検定試験準₁級、をCEFRのB2レベルとする。SGHカリキュラムを₃か年実践した「国際コース平成27年度入学生の₃年時」から指定終了時に₃年生となる「国際コース平成29年度入学生」の成果を報告する。 平成29年度₃年国際コースの10月現在の準₁級以上の取得率は全体の₆%(32名中₂名、入学時₀%)、₂級以上の取得率は65%(入学時₃%)であった。本校が目標とする、「国際コースにおける卒業時の英検₂級取得率100%を達成する」にはやや数値が不足しているものの、英語力の伸長において大きな成果を上げている。 平成30年度₃年国際コースの10月現在の準₁級以上の取得率は、全体の22%(46名中10名、入学時₂%)、₂級以上の取得率は82%(入学時13%)であった。本校が目標とする、「国際コースにおける卒業時の英検₂級取得率100%を達成する」にかなり近く、英語力の伸長において素晴らしい成果を上げている。 令和元年(2019)度10月現在の準₁級以上の取得率は、全体の₃%(37名中₁名、入学時0%)、₂級以上の取得率は84%(37名中31名、入学時10%)であった。本校が目標とする、「国際コースにおける卒業時の英検₂級取得率100%を達成する」にかなり近く、英語力の伸長において大きな成果を上げている。

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