スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−126−第4部生徒による成果物Ⅱ 第2学年啓明コース日本語論文「人工太陽は実現するのか?」~核融合発電は実現するのか~1.はじめに2.研究の方法と仮説3.研究結果4.まとめ5.終わりに6.参考文献1.はじめに 我々は、世界のエネルギー事情を詳しく知りたいがために色々なエネルギーについて調べ始めた。調べていくにつれて最近注目され始めている「クリーンエネルギー」に目を付けた。この「クリーンエネルギー」は二酸化炭素の排出がなく地球温暖化対策の一つとして考えられており、環境汚染を引き起こすこともないとニュースなどでも取り上げられている。 クリーンエネルギーとは電気や熱などに変える際、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)などの有害物質を排出しない、または排出量の少ないエネルギー源のことである。 自然エネルギーや再生可能エネルギーとも呼ばれる。例えば、太陽光・風力・水力・地熱・燃料電池・天然ガス(LNG)・コージェネレーション(天然ガス、石油、LPガス等を燃料として、エンジン、タービン、燃料電池等の方式により発電し、その際に生じる廃熱も同時に回収するシステム)・原子力発電・核融合発電などいろいろなものがある。これからこのクリーンエネルギーは世界中で多くの電力を賄っていくだろう。 しかし、メリットしかないように思える発電方法に大きなデメリットがある。例えば、土地の大きさ・施設を建てる費用・環境への影響などだ。2.方法と仮設(文責 虎澤昂太朗) まず我々は様々な発電の安定性・安全性・費用面について調べ、そこから今後最適だと思われるクリーンな発電方法を提案する。バイオマス、海流発電、風力発電、地熱発電、太陽光発電、核融合発電などの方法があるがその中でも、核融合発電が有力であるという仮説を立てた。しかし、原子力発電の時のように夢の発電方法だともてはやすのではなく、安全面だけでなく処理方法まで考えて研究開発をしていかなければならない。3.研究結果   私たちのグループで建てられた仮説である核融合に視点を当てて調べていくことで様々な問題も浮かび上がってきた。 まず核融合は海水が燃料となり、世界のどこまでもいつまでも安価なエネルギー源となりうる可能性がある。また、下図から示されるように、吸気・経口による摂取共に1年目から軽水炉(原子力発電)より核融合発電のほうのリスクが低く、100年を超える前には石炭火力発電のリスクよりも低いことがわかる。既存の原発のように何万年もの管理が必要となるような高レベルの放射性物質を出さない。

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