スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−97−第3部SGH実施報告3 評価(グローバルコンピテンシーの視点より) インドネシア研修の前後で「グローバルコンピテンシー」の調査を行った。ほとんどの因子の平均値が研修後に大きく上昇している(図1参照)。研修参加者それぞれが、事前に現地フィールドワークの質問事項を準備して研修に臨んでいるため、「難しい問題に臨む積極性」の数値が高まっている。また、インドネシア大使館の職員、じゃかるた新聞社の記者の方々、プナブール・ジャカルタ高校や南タンゲラン国立第2高校の生徒たちなど、現地の人々とコミュニケーションをとる機会、質問や意見を交わす機会が数多く設定されている。そのために「コミュニケーション能力」や「批判的思考力」の数値が高まったと考察する。事前学習と現地学習を通じて、課題解決に向けての学習プロセスを経験しその成果に満足しているために、「創造力(問題解決能力)」や「判断力(情報活用能力)」の数値が上がったと分析する。【表1】 グローバルコンピテンシーの研修前後の推移領域研修前研修後差難しい問題に臨む積極性 3.91 4.64 0.73 協働作業を構築する力 3.82 4.18 0.36 創造力(問題解決能力)3.82 4.36 0.54 批判的、論理的思考力3.82 4.55 0.73 判断力(情報活用能力)3.73 4.55 0.82 コミュニケーション能力4.00 4.64 0.64 国際意識4.09 4.45 0.36 【図1】グローバルコンピテンシーの研修前後の推移

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