スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−88−第3部SGH実施報告4日目 (最終日) この日はまず、連泊した恩納村のホテルを出発したのちに、南城市にある沖縄ワールドへ向かった。 ここは、沖縄の自然や文化や歴史が体感できる、沖縄県にある最大級のテーマパークである。生徒たちはグループごとで、それぞれの沖縄を経験していた。その後、昼食をとったのちに那覇市内に移動して首里城を見学した。この首里城が沖縄修学旅行の最後の訪問地となる。首里城は、ひめゆり記念館や平和祈念公園と同じで、沖縄研修旅行の訪問地としては欠かせないスポットである。かつての琉球王朝の王城で、首里城跡も含めて世界遺産に登録されている。かつて海外拠点であった那覇港を見下ろす丘陵地に築城されており、正殿両翼が中国風の北殿と和風の南殿からなっているなど、沖縄の複雑な歴史を体現した建造物である。首里城を見学した後に、那覇空港に移動し、その後帰りの飛行機に搭乗して、中部セントレア空港に無事帰着した。3泊4日の沖縄研修旅行はこうして終了した。4 終わりに 今回の沖縄研修旅行は、事前学習を含めると、第1学年の3学期からスタートしたことになる。学習教材を購入して、クラス担任がそれぞれの立場からL・Hや総合の時間に授業を行い、この教材を朝読書に利用することで、研修旅行に対する意識を高めていくこともできた。研究テーマをより具体的なものにして、それに関連する訪問先を選定することもできた。沖縄研修は、私にとって11年ぶりの引率であった。以前とは異なり、連れて行って考えさせるだけでなく、事前に生徒自身に考えさせる場を与え、現地での行動計画を立てさせるなど大変ではあるが心に残る研修旅行が実現できたのではないかと思う。ただ、もっと昨年までの流れを確認し、もう少し事前学習の時間を確保できていたらとも思う。事前学習をより深めることで、研究テーマや訪問先に対する知識や感覚をさらに伸ばすことができたと思う。 今回の研修旅行後に首里城火災がありました。心よりお見舞い申しあげるとともに、早い復興を願っています。

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