スーパーグローバルハイスクール研究報告書
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−84−第3部SGH実施報告第4章 校外研修と海外研修の実践Ⅰ 第1学年 国際・啓明コース校外研修1 概 要  第1学年国際・啓明コースでは、グローバル課題研究の導入期にAカリキュラムとして、人類共通の課題(グローバル・イシュー)について理解を深め、グローバル・シチズンとして、課題解決に臨む姿勢を学ぶ国際理解教育を行っている。続くBカリキュラムでは、4領域(国際開発・国際ビジネス・環境エネルギー・医療福祉)について学び、Cカリキュラムにおいて4領域に分かれてグループ研究を開始した。本年で2年目となる校外学習では昨年と同様に地元の企業や国際機関、施設等を訪問し、グループ研究において必要な情報や課題、問題点等の収集を目的としている。また活動を通して得られた知識、情報をもとにポスターを作成し、12月に実施されるグローバルミーティングにおいて、グループ別にポスターセッションという形で研究の成果を発表する。2 日 時 2019年11月15日(金)3 参加者 第1学年国際・啓明コース 132名4 訪問先 (1) 国際開発研究グループ   ①JICA中部②なごや地球ひろば (2) 国際ビジネス研究グループ   ①カツミ工業(講演)②かすがいビジネスフォーラム2019    (3) 環境・エネルギー研究グループ   ①かすがいビジネスフォーラム2019②大和エネルフ株式会社    (4) 医療・福祉研究グループ   ①名古屋第二赤十字病院 ②国際協力NGO AHIアジア保健研修所5 事前学習活動 生徒たちは各グループに分かれて、校外学習で訪問する企業や施設について下調べをし、自分たちのテーマに関して、どの訪問先でどのような質問をすべきかを考え、質問リストを作成した。リストを事前に各企業や講演講師に送付し、訪問時間を最大限に活用して回答といただけるように、情報収集に取り組んだ。6 当日の活動 【JICA中部】 JICAが行っている仕事内容や援助・支援を行う理由を説明していただき、その後、地球広場にて「SDGs」について学びました。その後、青年海外協力隊員として活躍された丹羽俊策さんから、手作りのかばんを現地の方と協力して販売することで現地のリサイクル推進につながった事例やインドネシアのスラウェシ島での国際協力の様子を教えていただきました。【カツミ工業 講演 西脇徹代表取締役】  プレス金型設計・製作・加工を行っている企業の活動についてお話ししていただきました。近年はベトナムなど海外での活動が拡大し、時代や現地の状況に柔軟に対応する姿勢や、海外で活躍するために必要な

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