学校法人中部大学パンフレット2025
17/36

研究・国際・地域戦略担当理事磯谷 桂介 中部大学は「社会の発展に寄与する研究課題に取り組み、優れた研究成果を挙げることによって、真理の探究と知の創造に貢献」することを研究上の使命としています。「学園ビジョン2021‐」においても「戦略的な研究力の強化」を掲げ、「研究に強い大学としての地位確立と、さらなる発展」を目指すこととしています。 この目標を実現するため、本学では研究者が創造的に多様な研究に取り組める環境の形成に注力しています。新たな学問領域を開拓し、革新的研究を推進する創発学術院、中部高等学術研究所、先端研究センター、個人やグループによる多様な研究の基盤を支える領域研究センター群・課題対応研究センター群などの研究拠点を整備しています。また研究時間や研究費の確保、大型設備の共用化、技術職員やURA、コーディネータ(産学連携教授)による研究支援体制の充実、女性・若手研究者への支援強化、産官学連携の推進、地域創生への貢献、研究インテグリティや研究セキュリティへの対応、知財管理・活用など、高度な研究マネジメント体制の構築に取り組んでいます。 さらに基礎生物学研究所、生理学研究所との包括協定、核融合科学研究所とのクロスアポイントメント、産業技術総合研究所との連携大学院、海外の大学(オハイオ大学、チュラロンコン大学、マレーシア科学大学、インド工科大学等)との学術交流協定等を通じて、国内外の優れた機関との連携を深めています。本学の研究テーマや成果は社会人・留学生を含む教育にも反映されており、SPRING(次世代研究者挑戦的研究プログラム)やTongali(起業家育成プロジェクト)などを活用して大学院やスタートアップ支援を強化し、学生・教職員・研究者・技術者・企業人の協創を促進します。 創立者三浦幸平先生は、中部工業大学設立当初からマサチューセッツ工科大学等をモデルに人文・社会科学を含む大学の構想を描き、名古屋大学に次ぐ東海地区2番目の工学系博士課程を整備しました。以来本学は「実験・実習・実技・演習・フィールドワーク」を重視し、地域社会の発展に貢献する人材を育成しながら「ワンキャンパスの総合大学」として発展を遂げてきました。近年は「文理医教融合」を掲げ、SDGs、リベラルアーツ、AI数理データサイエンス、COC継続事業、スポーツ・文化・ボランティア活動、リカレント・リスキリング教育等にも積極的に取り組んでいます。2023年『Nature』誌の研究力ランキングでは中部地区私立大学第1位に選ばれました。また「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業」(採択大学:新潟大学)に連携大学として参画しています。 人類が歴史の転換点に立つ今、大学の「知」と人材への期待はますます高まっています。中部大学は研究の多様性と革新性を育み、教育との好循環や産官学のネットワークと創発により、地域に根ざしつつ世界に向けて「新たな価値」と「人々の活躍の場」の創出を目指します。そして「持続可能な人類社会」の構築と「一人一人の多様な幸せ(well-being)」の実現へ貢献します。中部大学の研究世界から注目される総合大学を目指して―研究の多様性と革新性―学術推進機構2025年4月1日 現在先端研究センター創発学術院URA組織中部高等学術研究所連携京都大学高等研究院研究戦略部門 研究支援センター・産官学連携研究センター● 生産技術開発センター ● 環境保全教育研究センター● AI数理データサイエンスセンター ● サボテン・多肉植物研究センター領域研究センター群● アイソトープセンター ● 実験動物教育研究センター ● 天文台課題対応研究センター群● ペプチド研究センター ● ミュオン理工学研究センター● 超伝導・持続可能エネルギー研究センター先端研究センター群副学長(学術研究・内部質保証担当)理 事(研究・国際・地域戦略担当)理事長中部大学学 長16

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る